今日は団体戦のオーダーについて考えてみたいと思います。
実は読者の一人である、S2-3Cさんから質問を受けました。
> こんにちは、毎回楽しく拝読しています。S2-3Cです。
> 私は中学校女子卓球部の顧問をしておりますが、毎回(毎年)団体戦の
> オーダーで悩みます。
> こちらでは、団体のチーム編成は、単4・複1からなり、単・複は重複
> できないことになっています。
(中略)
> 定石の布陣を教えてください。
> また、敗者復活戦の場合はどういう布陣がいいのでしょうか?
ダブルスを含む5本中、いかに3本取るか?
これが考える基本になります。
やはり3番のダブルスがカギとなります。
ダブルスを取ると非常に有利ですよね!
と言うのも、残るシングルス4本のうち、2本落としても
2本取ればいいワケですから。
仮にダブルスを落とすと、4本中3本取らないと勝てないワケで、
確率的にチョット苦しいです。
私の知る定石の布陣としては、
「奇数を取りに行く」
というものです。
5本ならば、1番、3番、5番を取りに行く布陣にします。
1番(トップ)にエース、5番(ラスト)に準エース、3番にエースダブルスを置く布陣です。
2番、4番は、チーム内の3番手でも4番手でも、どちらでも構わないと思います。
「最悪、最後まで回っても3-2で勝つ」という考えのオーダーです。
エースと準エースを入れ替えても構いません。
1番は、確実に勝ってチームを勢いづける役割がありますから重要です。
団体戦に限らず勝負事は「リードしてから戦う」というのが基本ですから、
エース級を持ってくるのが良いでしょう。
ラストはプレッシャーがかかりますから、精神的に強い選手を置きます。
精神的に粘り強いカットマンがチーム内に居れば、ラストに置くと良いでしょう。
「奇数を取りに行く」のが定石ならば、それを外す考え方もあります。
つまり、2番、3番、4番を取りに行く布陣です。
相手のオーダーを読んで、相手の選手の苦手なタイプの選手をぶつけるようにします。
どんな選手にも苦手な戦型ってものがありますよね?
相手の選手の苦手なタイプをよく知った上で、ぶつけるようにオーダーを組むのです。
敗者復活戦だから、といって定石が変わるワケではありません。
しかしながら、考え方として、経験を積ませる機会と捉えるのも一つのやり方だと思います。
補欠の選手に場慣れさせるには、良い機会です。
> 先日の郡大会、次のようなオーダーで戦いました。
> トップに校内順位3位。セカンドに校内順位2位。
> フォースに校内順位1位。ラストに校内順位4位。
> ダブルスは校内順位5・6位。
>
> 結果、トップとフォースのみの勝利で結局2-3で惜敗。
> 郡2位になりました。
>
> ちなみに、個人戦では校内順位1位が1位入賞。2位が2位入賞。
> 3位が4位入賞。 4位が6位入賞を果たしたので、
> 『これはいける!』と考えたのですが・・・
惜しいですねー。いやー、本当に残念でしたね!
それだけ実力のある選手を揃えていたのですから、優勝のチャンスはありましたよねぇ。
でも、それだけ団体戦は難しい(思うようには行かない)ということですよね。うーむ。
・・・・・
シャキーン!(←効果音)
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OBU’S EYE ★彡
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さて、ここで問題です。 ← いきなり!(笑)
対戦相手の東高校は、A、B、C、Dの4人(実力もこの順)のチームで、
オーソドックスなオーダーを組んでくることが、あらかじめ分かっています。
つまり、
1.A
2.C
3.AとBのダブルス
4.D
5.B
という、オーダーです。
一方、我が西高校は、一郎、二郎、三郎、四郎の4人(実力もこの順)の
チームで、なんとか宿敵の東高校に一矢報いたいと考えています。
しかし残念ながら、実力は東高校の方が一枚上手です。
こんな感じです。
東高校 西高校
A
一郎
B
二郎
C
三郎
D
四郎
我が西高のエース・一郎は、東高のエースのA選手には勝てないが、
二番手のB選手以下には勝てる見込みがあります。
準エース・二郎は、東高のA選手とB選手には負けますが、その他の
選手には、負けることは考えられません。
三郎は勝つとしたらD選手くらいで、四郎に至ってはどの選手にも分が悪いのです。
この様な状況で、あなたが監督としたら、どういうオーダーを組みますか?
私だったら、以下のように組みます。
1.四郎
2.二郎
3.一郎と二郎のダブルス
4.三郎
5.一郎
2番、4番、5番のシングルスを取りに行くオーダーです。
チームとしての実力は僅差なので、相手のエースを外して、西高の選手の
それぞれが、自分よりもやや実力の低い選手に当たる様にします。
ただ、四郎君に何と声をかけるかは、監督のあなたの腕次第です。(笑)
・・・・・
では、もし実力差が以下の様だったら、どうしますか?
東高校 西高校
A
B
一郎
C
二郎
D
三郎
四郎
西高のエース・一郎をもってしても、東高のA選手・B選手に勝てないとしたら ・・・・
これは、もうチームとしての実力差が歴然としているケースですから、
エースを外して、なーんて小細工しても始まりませんよね。
私が監督だったら、・・・・・
そうです、真っ向勝負(ガチンコ勝負)です。
1.一郎
2.三郎
3.一郎と二郎のダブルス
4.四郎
5.二郎
向こうのエースに、こちらのエースをぶつけます。
こっちもオーソドックスなオーダーで勝負を挑みます。
負けてもともと。精一杯やって来い。というしかありません。(^^;
・・・・・
上の2つの例は、頭で考えたシミュレーションです。
実際は、もっと複雑です。
東高もオーダーを変えてくるだろうし、実力差がきれい並ぶこともないだろうし、
戦型による相性の要素が入ってくるからです。
東高のエース・A選手は確かに実力はあるが、ツブ高に滅法弱いのならば、
ツブ高の選手を起用してA選手に当たる様にします。
A選手が何番に出ることが多いかは、統計を取るしかないでしょう。
チーム内に沢山の戦型の選手がいたほうが、オーダーを組む時に
バリエーションが増えます。
でも、いちいちオーダーを考えるのが大変そうですけど。 (爆)
自分のチームのみに目を向けた場合、前半向きのタイプと
後半向きのタイプがいます。これにも個人の性格が関係する様です。
前半に出て華々しく勝つのが好きな人、
後半に出てしっかり自分の仕事をするのが心地良いと感じる人。
トータルして考えると、自分達のチーム事情からオーダーの基本型を作り、
対戦相手により変更する、というやり方が一番良いのかも知れません。
では、今号のまとめです。
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1.団体戦の布陣としては、奇数を取りに行くようなオーダーが定石。
ダブルスが取れると団体戦は有利。
2.トップは団体戦に勢いを付ける意味で重要。エース級を起用したい。
ラストはプレッシャーがかかるので精神的に強い選手を。
3.チーム内の事情でオーダーの基本型を作り、相手によって組み直そう。
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