<団体戦の戦い方 その2>(2006/08/15)

今日は団体戦のオーダーについて考えてみたいと思います。

実は読者の一人である、S2-3Cさんから質問を受けました。

> こんにちは、毎回楽しく拝読しています。S2-3Cです。
> 私は中学校女子卓球部の顧問をしておりますが、毎回(毎年)団体戦の
> オーダーで悩みます。
> こちらでは、団体のチーム編成は、単4・複1からなり、単・複は重複
> できないことになっています。
(中略)
>  定石の布陣を教えてください。
>  また、敗者復活戦の場合はどういう布陣がいいのでしょうか?

ダブルスを含む5本中、いかに3本取るか?

これが考える基本になります。

やはり3番のダブルスがカギとなります。
ダブルスを取ると非常に有利ですよね!

と言うのも、残るシングルス4本のうち、2本落としても
2本取ればいいワケですから。

仮にダブルスを落とすと、4本中3本取らないと勝てないワケで、
確率的にチョット苦しいです。

私の知る定石の布陣としては、
  「奇数を取りに行く」
というものです。

5本ならば、1番、3番、5番を取りに行く布陣にします。

1番(トップ)にエース、5番(ラスト)に準エース、3番にエースダブルスを置く布陣です。

2番、4番は、チーム内の3番手でも4番手でも、どちらでも構わないと思います。

「最悪、最後まで回っても3-2で勝つ」という考えのオーダーです。
エースと準エースを入れ替えても構いません。

1番は、確実に勝ってチームを勢いづける役割がありますから重要です。

団体戦に限らず勝負事は「リードしてから戦う」というのが基本ですから、
エース級を持ってくるのが良いでしょう。

ラストはプレッシャーがかかりますから、精神的に強い選手を置きます。

精神的に粘り強いカットマンがチーム内に居れば、ラストに置くと良いでしょう。


「奇数を取りに行く」のが定石ならば、それを外す考え方もあります。

つまり、2番、3番、4番を取りに行く布陣です。

相手のオーダーを読んで、相手の選手の苦手なタイプの選手をぶつけるようにします。

どんな選手にも苦手な戦型ってものがありますよね?

相手の選手の苦手なタイプをよく知った上で、ぶつけるようにオーダーを組むのです。

敗者復活戦だから、といって定石が変わるワケではありません。

しかしながら、考え方として、経験を積ませる機会と捉えるのも一つのやり方だと思います。

補欠の選手に場慣れさせるには、良い機会です。


>  先日の郡大会、次のようなオーダーで戦いました。
>  トップに校内順位3位。セカンドに校内順位2位。
>  フォースに校内順位1位。ラストに校内順位4位。
>  ダブルスは校内順位5・6位。

>  結果、トップとフォースのみの勝利で結局2-3で惜敗。
>  郡2位になりました。

>  ちなみに、個人戦では校内順位1位が1位入賞。2位が2位入賞。
>  3位が4位入賞。 4位が6位入賞を果たしたので、
>  『これはいける!』と考えたのですが・・・

惜しいですねー。いやー、本当に残念でしたね!
それだけ実力のある選手を揃えていたのですから、優勝のチャンスはありましたよねぇ。

でも、それだけ団体戦は難しい(思うようには行かない)ということですよね。うーむ。


・・・・・
  シャキーン!(←効果音)
//-------------------/
   OBU’S EYE ★彡
/-------------------//      
さて、ここで問題です。    ← いきなり!(笑)

対戦相手の東高校は、A、B、C、Dの4人(実力もこの順)のチームで、
オーソドックスなオーダーを組んでくることが、あらかじめ分かっています。

つまり、

   1.A
   2.C
   3.AとBのダブルス
   4.D
   5.B

という、オーダーです。

一方、我が西高校は、一郎、二郎、三郎、四郎の4人(実力もこの順)の
チームで、なんとか宿敵の東高校に一矢報いたいと考えています。

しかし残念ながら、実力は東高校の方が一枚上手です。


こんな感じです。

   東高校    西高校
     A
                    一郎
     B
                    二郎
     C
                    三郎
     D
                    四郎

我が西高のエース・一郎は、東高のエースのA選手には勝てないが、
二番手のB選手以下には勝てる見込みがあります。

準エース・二郎は、東高のA選手とB選手には負けますが、その他の
選手には、負けることは考えられません。

三郎は勝つとしたらD選手くらいで、四郎に至ってはどの選手にも分が悪いのです。

この様な状況で、あなたが監督としたら、どういうオーダーを組みますか?



私だったら、以下のように組みます。

     1.四郎
     2.二郎
     3.一郎と二郎のダブルス
     4.三郎
     5.一郎

2番、4番、5番のシングルスを取りに行くオーダーです。

チームとしての実力は僅差なので、相手のエースを外して、西高の選手の
それぞれが、自分よりもやや実力の低い選手に当たる様にします。

ただ、四郎君に何と声をかけるかは、監督のあなたの腕次第です。(笑)



・・・・・
では、もし実力差が以下の様だったら、どうしますか?

   東高校    西高校
     A
     B
                    一郎
     C
                    二郎
     D
                    三郎
                    四郎

西高のエース・一郎をもってしても、東高のA選手・B選手に勝てないとしたら ・・・・



これは、もうチームとしての実力差が歴然としているケースですから、
エースを外して、なーんて小細工しても始まりませんよね。

私が監督だったら、・・・・・

そうです、真っ向勝負(ガチンコ勝負)です。

   1.一郎
   2.三郎
   3.一郎と二郎のダブルス
   4.四郎
   5.二郎

向こうのエースに、こちらのエースをぶつけます。
こっちもオーソドックスなオーダーで勝負を挑みます。

負けてもともと。精一杯やって来い。というしかありません。(^^;


・・・・・
上の2つの例は、頭で考えたシミュレーションです。

実際は、もっと複雑です。

東高もオーダーを変えてくるだろうし、実力差がきれい並ぶこともないだろうし、
戦型による相性の要素が入ってくるからです。

東高のエース・A選手は確かに実力はあるが、ツブ高に滅法弱いのならば、
ツブ高の選手を起用してA選手に当たる様にします。

A選手が何番に出ることが多いかは、統計を取るしかないでしょう。

チーム内に沢山の戦型の選手がいたほうが、オーダーを組む時に
バリエーションが増えます。

でも、いちいちオーダーを考えるのが大変そうですけど。 (爆)

自分のチームのみに目を向けた場合、前半向きのタイプと
後半向きのタイプがいます。これにも個人の性格が関係する様です。

前半に出て華々しく勝つのが好きな人、
後半に出てしっかり自分の仕事をするのが心地良いと感じる人。

トータルして考えると、自分達のチーム事情からオーダーの基本型を作り、
対戦相手により変更する、というやり方が一番良いのかも知れません。


では、今号のまとめです。
☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆
  1.団体戦の布陣としては、奇数を取りに行くようなオーダーが定石。
      ダブルスが取れると団体戦は有利。
  2.トップは団体戦に勢いを付ける意味で重要。エース級を起用したい。
      ラストはプレッシャーがかかるので精神的に強い選手を。
  3.チーム内の事情でオーダーの基本型を作り、相手によって組み直そう。
☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆


2010.07.13 00:00 | Comments(0) | Trackback(0)


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