<競った局面での積極的な戦い方とは その2>(2006/10/30)

今号は、前号の続きです。K本さんの質問の後半の部分、

> 私の思っていることをうまく言葉にできませんが、OBUさんが弱気に
> なって8-6からどのようなサーブを出して、そのボールがどこに戻って
> きてどう返球したのか、また強気にせめるのであればどのようなサーブを
> 出してどう戦うのか詳しく詳しく教えてください。
>
> ここの戦い方を一番知りたいのです。

について、私の見解を述べますね。


その前に、私の卓球を自己分析してみます。

私は、両面裏ソフトのカットマンです。
私の得点源を挙げてみますと、以下の様になります。

1.カット&ツッツキ
    カットで粘って、相手のミスで得点する。
2.カットの変化
    主に切る・切らないの変化で相手のミスを誘う。
3.カットからの攻撃
    カットの変化から、相手が打ちあぐんだところを攻撃する。
4.3球目攻撃
    サーブからの3球目を攻撃する。

相手の実力や、試合の流れにより、1.~4.を上手く織り交ぜて戦っています。

学生の頃は1.の割合が多かったのですが、11本制になり、体力も
落ちてきた今では、2.~4.が中心ですね。(^^;

私の特徴は、切る・切らないの変化をフォアとバック、カットとツッツキの
両方で出来ることです。

変化の幅はツブ高ラバーに及ばないのですが、自分から変化をつけることが
出来るのが大きな戦力になっています。


・・・・・
さて、次に試合の流れを話しますね。

対戦相手のNさんは、ペン表ソフトの速攻型でフォアハンド攻撃が主体。
軽いドライブでカットを打ち、少しでも浮けばスマッシュをします。
得意なコースは(おそらく)フォアクロスです。

1セット目は、私の変化が決まり、私の楽勝ペースでした。

2セット目はNさんが私の変化に慣れ、ラケット角度を合わせて来ました。
ナックルカットをオーバーしなくなったし、切れたカットもネットに
引っ掛けなくなりました。

私の雑な試合運びも手伝って、2セット目を落としました。

3セット目は私が競り勝ち、4セット目も同じ様な展開で6-6まで来ました。

1セット目こそ私の得点源である2.と3.がよく効きましたが、2セット
目から4セット目の6-6までは、これによる得点率が下がってきました。

私としては1.や4.の比率を増やさざるを得ないワケです。
4.の3球目攻撃は得点する確率も高いのですが、ミスをするリスクも伴います。

4セット目の6-6。
Nさんのフォア前の横サーブを、私は相手の回転を利用して思い切って
フォアサイドへツッツキレシーブをしました。

これがNさんの逆を突く形になりノータッチで抜けて6-7となりました。
Nさんが完全に回りこむ体勢を取っていたからですが、上手くやれば
ツッツキでもレシーブエースが取れるもンなのですね。意外な収穫でした。

次のラリーはNさんのスマッシュでかなり押し込まれたのですが、
私のロビングで凌いだボールが、相手コートのエッジをかすめたのです。
これで6-8となり、私にサービスが回ってきました。

「流れが来た。」

そう、私は思いました。

しかし私は1.(または2.)を選択してしまいました。

つまり、
   ・フォア前へ横下サーブ → バックへツッツキレシーブ
     → 相手のバックサイドへツッツキ → 回り込んでツッツキ打ち
     → 以下、カットとカット打ちのラリーへ

次のサーブも、
   ・ミドル前へ横下サーブ → ミドルへツッツキで返球
     → 相手のフォアサイドへ深くツッツキ → ツッツキ打ち
     → 以下、カットとカット打ちのラリーへ

というラリー展開をしてしまったのです。

これらはカットのラリーに持ち込む時の私の基本パターンです。

Nさんからすれば、この試合を通じて何度も経験していることです。
つまり「想定の範囲内」ってヤツです。 ← 笑

結局Nさんの気迫が勝り、2本とも取られてしまいました。8-8です。
4セット目はジュースまで行ったのですが結局落としてしまい、
5セット目は私の集中力も切れて、そのまま押し切られました。

「もう、こちらの変化は通用しない」と分かってはいたのですが、
「もしかしたら相手があきらめてくれるかも知れない」という気持ちがあり
自分の得意技にすがってしまった結果、そういう展開になったのでス。


・・・・・
では、8-6での局面で、私はどうすれば良かったか。

それは、多少のリスクを冒しても3球目攻撃を仕掛けるべきでした。

今までの展開で、私はバックサーブ(横下系のショートサーブ)を主体に
出していたので、同じ様なモーションから横上系のロングサーブを出し、
Nさんにバックショートをさせてそれを狙うべきでした。

あるいはフォアサーブに切り替えて、ロングサービスをNさんのバックに
出し、ショートをさせて3球目を狙うとか。

この試合の中でNさんはバックショートを一度も使っていなかったし、
ロングサービスを出せばレシーブも台から出るので3球目は狙えます。

一度も試合で使っていないワザをヤマ場で使わされるのは、
Nさんにとっても嫌なことだろうと思います。

Nさんが回りこんでフォアで攻めてきたら、一気に持っていかれる可能性も
ありますが、それでもこちらには2本のアドバンテージがあります。

同点で攻撃を仕掛けるよりも、8-6の2本リードの、まさにこの時が、
一番攻撃を仕掛けるタイミングだったのでス。


・・・・・
長々と書いてきましたが、私がお伝えしたかったことは、

「このワザを使えば強気、使わなかったら弱気」

と言うものではなく、

「ここぞという時に最も有効と思われることを勇気をもって実行できるか、
  そのチャンスを見逃して実行しないか」

なのでス。

試合には必ず流れがあり、相手との駆け引きがあり、答えは1つではないのです。
相手がいるので、絶対的なものではなく相対的なものだと思うのです。

相手や状況が変われば、8-6の場面でカットで粘りきる方が有効である
ことも在り得るのです。

そうやって勝った(逃げ切った)試合も、つい最近あったのでスから。


   シャキーン!(←効果音)
//-------------------/
   OBU’S EYE ★彡
/-------------------//      
> また強気にせめるのであればどのようなサーブを
> 出してどう戦うのか詳しく詳しく教えてください。

というK本さんのリクエストにお答えして、随分と自分の卓球を書いてしまいました。(笑)


・・・・・
あ、そうそう、一つ大事な事を言い忘れました。

それはね、・・・試合のヤマ場では、相手にとって「最も嫌なことをする」ことです。

いやー、性格悪いなー。  ← 笑


では、今号のまとめです。
☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆
  1.試合のヤマ場で「このワザを使えば強気、使わなかったら弱気」
      という基準はない。
  2.ここぞと言う時に最も有効だと思われるワザを勇気を持って使おう!
  3.そのためにも試合の前半から「相手にとって嫌なことは何か」という
      情報を集めておこう。
☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆

 

 

 

2010.05.26 00:00 | Comments(0) | Trackback(0)


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