<試合で実力を発揮するには>(2005/05/09)

なかなか試合で実力を出せなくて・・・・・
こういう悩みの人って、結構多いと思います。


   ・試合になると、どうも緊張しちゃって・・・
   ・勝たなくてはいけないという気持ちが強すぎて・・・
   ・あがってしまって、ワケが分からなくなってしまった・・・

などなど。


でも、・・・・・実は、それって普通です。特別なことではありません。

決してあなただけではないのです。誰にでもあることなンです。

そう思いますよ。


チョット恥ずかしい話ですが、私は25年も卓球をやってきたのに、
今でも試合になると緊張します。
自分でも情けなくなるくらい、肝っ玉が小さいと言うか・・・・・

一言で言うと、デリケートなんですね。 ← 笑

ま、そういうことにしておいて下さい。 (^^;

試合を通じて懇意になった人たちにその辺りを聞いてみると、
試合で全然緊張しない人も、確かにいました。

しかし、私の住んでいる清水地区で何度も優勝しているY選手などは
「イヤ、緊張した。やっと勝てた。ヒヤヒヤものだった。」
と一回戦の後によく言っています。

スコアを見ると楽勝で、ポーカーフェースなY選手は、
とても緊張している様には見えません。

卓球の選手の中には、よく三味線を弾く(ハッタリを言う)人も
いますが、Y選手はその様なタイプではないので、多分彼の言う通り、
本当に緊張しているのでしょう。

長年卓球を続けてきた人でさえ緊張するのですから、
卓球を始めて数年のキャリアの人が緊張するのは、
ある意味、当たり前ですよね。

少し、気が楽になりましたか? (^^;


・・・・・
どうすれば「あがり」を克服し、平常心でプレーできる様になるか?
そして、試合で実力を発揮できるようになるのか?

恥ずかしながら、私が実践した方法をご紹介します。 (^^;

まず高校生(初級者)の時やったことは、
とにかく「声を出す」ことと「足を動かす」ことでした。

緊張すると足が止まると教えられていたので、意識的に足を動かすようにしていました。

そして1本ずつ得点をした時に「ヨーシ!」と声を出すようにしました。

思えば、本当にうるさい選手でしたね。(笑)

足を動かして声を出していると、何と言うか、自己陶酔の様な状態になり、
いつの間にか緊張を忘れていました。


次に大学生(中級者レベル?)の頃にやったことは、
「強い人と練習試合をする」ということでした。

どれくらい強い人かと言うと、「とんでもなく強い人」です。
半端に強い人でなくて、めちゃくちゃ強い人でないと意味がありません。
と言うのは、これはある意味「ショック療法」だからです。

少し長くなりますが、以下にその時のエピソードを紹介しますね。

OBUが大学生の時、最も目標にしていた試合が東海学生リーグでした。
大相撲で有名な愛知県体育館で行われる(当時)団体戦で、
1部~6部まであり、各部が6大学の総当り戦です。

とにかくリーグ戦は、お互いの応援が「ものスゴイ」のです。
1本ごとにワッショイ、ワッショイの、まるでお祭りの様な騒々しさです。

そんな一種異様な雰囲気の中で試合をするのですから、
普通の神経の人ならば、平常心でいられるワケがありませんでした。
対戦相手がものすごく強い選手に思えたものです。

特にOBUの様なカットマンは、団体戦のラストに起用されることが多く、
勝てばチームの勝利、負ければチームの敗退というプレッシャーが
かかる試合が多かったです。
応援合戦のボルテージも最高潮で、顔面蒼白になるくらい緊張しました。

相手も緊張して顔面蒼白でしたが。 (^^;

そういう試合が3日間続くワケです。
リーグ戦の後は、よく応援で声が嗄れました。 ← 笑

メインの体育館のとなりに、小体育館があって練習用の卓球台が
置いてありました。試合前の選手が調整したりできるのです。

その練習会場に、なんと西飯徳康さんが練習しておられたのです。
ご自身が練習していたのではなく、1部校の有望な選手のコーチを
しておられたのだと思います。

西飯さんと言えば、伊藤繁雄さんや長谷川信彦さんの時代の人で、
世界選手権の日本代表にまでなった、卓球界では有名な方です。

ちなみに、娘さんの美幸さん由香さんペアは、全日本ダブルスで、
3度チャンピオンになっています。
3連覇した時の涙の優勝インタビューは、感動ものでした。(^^)

横でしばらく、西飯さんの試合の様子を見せて頂いたのですが、
唸る様なドライブボールが台を挟んで飛び交うのです。
そして確実に西飯さんのボールの威力が勝って、ポイントを重ねるのです。

「た、卓球(のレベル)が違う・・・・・(汗)」

私達もリーグ戦に向けて合宿などをこなし、それなりに練習を重ねて
自信もつけて来たはずなのですが、西飯さんの卓球の前では、
私達の卓球など「羽根突き」レベルでした。 ← あ、ソ~レ♪カコン!

私は、頃合いを見計らって、西飯さんに練習試合を申し込んだのです。
若さゆえの暴走というか、あまりにも怖いもの知らずでしたね。(笑)

   「れ、練習試合を・・、お、お願いしたいのですが(汗)」
   「ああ、ええよ」

ぶっきら棒な言い方でしたが、気さくに西飯さんは承諾してくれました。

そして試合開始。

私の変化サーブは、全て見切られていました。
私がどのコースへどんな種類の回転のサーブを出しても、
左ペンドライブ型の西飯さんは、ススッと動いて全てレシーブから
フォアハンドの強烈なドライブで返球してきました。

そんなボールをレシーブから打たれた日には、返すどころか、
ラケットに当てるのにもままならない感じでした。

そして試合終了。もちろん完敗。

当時は1セット21本マッチでしたが、1セット目は1点、
2セット目は4点というスコアだったと思います。
とにかく実力の差を思い知る結果になりました。

試合後に西飯さんからアドバイスを頂きました。

  「あんたのサーブは、2バウンド目でちょうど台から出るくらいの長さや。
   この長さはドライブ型にとって一番(ドライブが)かけやすい長さやねん。」
  「相手に(レシーブを)つっつかせたかったら、
   台上で最低2バウンド以上する(短い)サーブを出さないかんわ。
   ナックルでもええから、ネット際に(第一バウンドを)落とすんよ。」
  「ほら、こんな感じで。やってみい。」

こうして数分間、短いナックルサーブを教わりました。

  「あ、ありがとうございました!」
  「まあ、試合、頑張りや。」
  「は、はい、頑張ります。(大汗)」


小体育館から戻り、しばらくして、試合で自分の出番になりました。

試合前のフォア打ちを終え、ベンチに帰って最後の作戦タイムです。

私  :「相手の選手、強そうだな・・・」
後輩A:「何言ってンですか、OBUさん!
          西飯さんに比べれば、全然大したことないスよ。」
私  :「そ、そうだな。」

その後輩の言う通りでした。

対戦相手は、確かにいいボールを打ちましたが、
ボールの威力も確実性も、西飯さんに比べれば雲泥の差でした。

   「大したことない。これなら取れる。」

試合中に素直にそう思うことが出来ましたし、本当にその通りになって、
私はその試合に勝つことが出来ました。

開き直ることが出来たのだと思います。


西飯さんと試合をしていなかったら、どうなっていたでしょう。
多分、私はビビッて実力を出せないで終わっていたことでしょう。
もしかしたら、試合も負けていたかも知れません。

「勝つとも思わない、負けるとも思わない、ただ1本に集中する。
  本当にレベルの高い人からすれば、相手も自分も大したことはない。
  しかし、だからこそ正々堂々と自分の卓球をすればよいのだ。」

試合をやりながら、そんな気持ちになっていました。

今から思えば、自分が「一皮剥けた」瞬間だったのかも知れません。


西飯さん、本当にありがとうございました。

私の事など全然記憶に無いとは思いますが、まだ自分も若かったあの当時に
西飯さんに試合をして頂いたお陰で、私は精神的に随分成長できたのです。

この場を借りまして、御礼を申し上げます。


では、今号のまとめです。
☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆
  1.試合で緊張して実力が発揮できないのは、誰にでもあることである。
  2.成長していく過程で、自分なりの「あがり」克服法を会得すればよい。
  3.試合ですごく強い(と感じる)選手と対戦することがある。
      しかし、普段からもっと強い選手と練習していたら、
      試合に臨む心境も随分違ったものになるはずである。
☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆

実はこの「ショック療法」を、私は今でも実践しているンです。
恥ずかしいから内緒ですよ。ナ・イ・ショ!(笑)

 

 

 

2010.05.17 00:00 | Comments(0) | Trackback(0)


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