<実力をどう捉えるか>(2005/05/01)

選手の実力を、定量的に測ることは難しいです。

この人(選手)は、どれくらい強いのだろうか?
中高生を指導する立場の人は、しばしばこの疑問に当たるのではないでしょうか。

なんとなく実力があることは分かっているのですが、実力を測ろうとすると、
途端に基準が曖昧になってしまいます。

私が思うには、どうも、選手には、安定して良い成績を残せるタイプと、
安定度はないけれど時々大活躍するタイプがいるみたいです。

前者は、大会で常にベスト8やベスト4までは勝ち進むのですが、
なかなか決勝まで行けないタイプです。
後者は、大会でいつもは2~3回戦で負けているのに、時々
バカ当りして、決勝まで行ったりするタイプです。

ここでは前者を安定型、後者をヒラメキ型と呼ぶことにしましょう。

OBUが高校生の時、ライバル達は、
この2つのタイプに見事に分かれていましたね。

ま、私は彼らよりも格下でしたので(笑)、羨望の気持ちもありましたが、
逆に距離をおいて冷静に見ることができたように思います。

どちらのタイプが強い選手と言えるのだろう?と、いつも考えていました。

あなたは、どちらのタイプが強いと思いますか?

いつも良い成績を上げるのだから安定型が強いと言えるのだろうが、
決勝まで行けるのはヒラメキ型だし・・・・

なーんて、単純には比較できませんよね!

100m走や重量挙げなら、どっちが速いか?どっちがより重たいものを
持ち上げられるか?という様に、定量的でとても分かりやすいのですが、
卓球は対人スポーツで相対的なものだから、実力がどの程度なのかを
あらわすのは難しいですね。

長年卓球を続けていて、私はようやく結論らしきものに辿り着きました。

つまり、卓球の実力とは「上限~下限まで幅があるもの」だと。

例えばヒラメキ型は、2~3回戦で負けるのもその人の実力だし、
優勝するのもその人の実力なのです。上下の幅が極端に広いのです。

逆に安定型は上下の幅が狭く、その平均値も上の方にあると。

図で表すと、

   T
  |     T
  |    |
  |    ⊥
  |
  |
  |
  |
  ⊥

こんな感じです。左がヒラメキ型、右が安定型です。


シャキーン!(←効果音)
//-------------------/
   OBU’S EYE ★彡
/-------------------//
実力の幅があるという考え方は、例えば試合のある一日にも応用出来ます。

どんな実力のある選手でも、最初の試合は調子が出ないものです。

つまり、実力の幅のうちでも、低いレベルにあるはずです。

トーナメントで優勝を狙っている選手ほど、初戦および2戦目の試合を
小手慣らしと捉えているものです。

逆に、だからこそ、緒戦で強い選手と当たるのは絶好のチャンスなのです。

いきなり強い選手と当たっちゃった!と慌てる前に、
せっかく、相手の実力は本来よりも低い状態にあるのですから、
これをチャンスと捉えない手はありません。

こちらが100%、あるいはそれ以上の実力を出し切れば、
普段は勝ち目がなくても、いい勝負が出来るかも知れません。

図で表すと、

              T
             |
             |
   T    ⊥
  |
  |
  |
  |
  ⊥


こんな感じです。左が自分、右が相手です。

自分が最高点にいて、相手が最低点にいれば、実力が上回るワケです。

全日本選手権でも、スーパーシード(前年ランク保持者)の選手が
4回戦(本人にとっては初戦)で負けることがあります。
相手は絶好調で、自分は初戦で調子が出ない状況の時にこうなります。

どんな試合でも、実力を100%出し切る様に心掛けましょう。
そうすることで、自分の限界を超えることができ、
自然と自信が生まれてくるものなのです。


では、今号のまとめです。
☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆
   1.卓球の実力には上限~下限の幅があると捉えると良い。
   2.緒戦で負けるも実力。優勝するも実力。
   3.とにかく自分の力を出し切ろう。100%あるいはそれ以上出し切れば、
      実力上位の選手にも勝てる可能性が出てくる。
☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆

ただ、やみくもに自分の実力を出すことだけに専念せず、
相手もよく観察しましょうね。

全日本チャンピオンでさえ、意外にウィークポイントがあるものです。

 

 

 

2010.05.16 00:00 | Comments(0) | Trackback(0)


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